比較

Session Strings 2とPro 2の違い:人数・奏法・パートの分け方

11人編成のSession Strings 2と、最大22人のPro 2。弦の人数だけでなく、個別セクションやフレーズの編集から比較します。

先に結論

  • 通常版は11人編成、Pro 2は最大22人の編成を作れる。大きい方が曲に合うとは限らない。
  • Pro 2を選ぶ理由は個別セクションの設定、奏法の追加、Phrase Animatorなど。
  • Rhythm AnimatorやSmart Chordは通常版にもある。共通機能を上位版だけの理由にしない。

歌ものに弦のまとまりを加えたいなら通常版から、各パートの配置や表現を細かく作りたいならPro 2まで比較する、という選び方ができます。収録人数の多さだけでは、曲の中での使いやすさは決まりません。

購入先はSession Strings 2とSession Strings Pro 2へ。この記事は公式仕様に基づく比較で、同じ曲を使った実音の比較ではありません。

11人と22人は、音量の大小を表す数字ではない

Session Strings 2の11人を4群に分けた図Strings 2:11人

ヴァイオリン4・ヴィオラ3・チェロ2・コントラバス2。

Pro 2の最大22人を4群に分けた図Pro 2:最大22人

ヴァイオリン8・ヴィオラ6・チェロ4・コントラバス4。

公式の収録編成を基にした音選びの図。Pro 2では人数やセクション構成を調整できます。

通常版は11人編成を軸に弦のパートを作ります。Pro 2はその倍の人数を収録し、最大22人の範囲で編成を組めます。まず考えたいのは、歌の隙間に少し置くのか、弦を曲の中心にするのかです。

音量を上げれば編成が大きくなるわけではなく、人数が増えれば必ず狙った厚みになるわけでもありません。公式デモでは、人数の表示と一緒に、アタックや音のつながりが自分の曲に合うかを聴きます。

通常版にも、和音と動きを作る支援がある

Smart Chord、Smart Voice Split、Rhythm Animatorは通常版にもあります。コードを扱う支援や、リズムを付ける仕組みが欲しいだけなら、すぐPro 2に限定する必要はありません。

Logic内のKontakt Playerに読み込んだ通常版Session Strings 2。ModeはVelocity Switchで、下部にSustainとAccentedが表示されている。
通常版のMain画面左上にModeとSound、右上にSmart Voice SplitとSmart Chordの操作欄があります。撮影時はVelocity Switchモードで、下部にSustainとAccentedが表示されています。音選び撮影・2026年10月16日。Session Strings 2 1.0.2/Kontakt 8 Player 8.13.1をLogicで起動。音質比較・演奏・負荷測定は行っていません。画面を大きく見る ↗

一方、Pro 2にはPhrase Animatorがあり、個別セクションの音域設定やミキサーも選定理由になります。「どちらにもある機能」と「上位版で追加される操作」を分けると、価格差の使い道が見えます。

表は左右にスクロールできます →

比較点 Session Strings 2 Session Strings Pro 2
収録・編成 11人のアンサンブル 最大22人、編成を調整
奏法数の公式表記 14 26
Rhythm Animator あり あり
Phrase Animator なし あり
パートの細かな構成 まとまったアンサンブルが起点 個別セクションの音域・人数・ミックスも調整

奏法は数ではなく、書きたいフレーズで照合する

レガートやピチカートなど、必要な奏法が通常版にあれば、Pro 2の追加分を使わずに目的を満たせることがあります。逆に、特定の装飾や動きを必要とするなら、公式の奏法一覧とマニュアルを確認します。

購入前のメモには「Aメロは長く伸ばす」「サビ前だけ短い刻み」「高音の旋律を独立して調整したい」のように、曲中の役割を書きます。最後のようなパート単位の作業が多いほど、Pro 2の編集範囲を詳しく見る意味があります。

大編成オーケストラやソロ弦とも分けて考える

どちらも、現代的な曲に使うアンサンブルとして比較したい製品です。映画音楽向けの大編成や、1本の独奏楽器を細かく表現する音源とは、編成と操作の前提が異なります。製品名の「Strings」だけで代替できると判断しないでください。

手持ちの弦音源で必要な役割を作れているなら、追加の奏法やパート編集が必要になるまで買い足さない選択もあります。

注文前に、Player・収録バンドル・対象版を確認する

どちらもKontakt Player対応製品です。現在の必要バージョンを確認し、OSとDAWがそのPlayerを動かせるかを照合します。保存容量は音源本体の大きさだけでなく、インストール時に必要な空きも確保します。

所有しているバンドルの収録一覧と、販売店の商品名の「Pro」「2」を確認してください。通常版の購入先とPro 2の購入先を取り違えず、更新・アップグレード商品は元ライセンスの条件まで読みます。最後に通常版とPro 2の条件を比べます。

確認した一次資料

製品仕様・対応環境の確認日:。購入時はメーカーと販売店の現行条件を再確認してください。

  1. Native Instruments:Session Strings 2の機能と仕様
  2. Native Instruments:Session Strings Pro 2の機能と仕様

ソフトの解析精度・音質・動作速度を実測した記事ではありません。 用途への適合は、記載した仕様からの編集判断です。