Vital Basic:無料版の機能と有料プランの違い
波形を変形し、ベースや動くパッドを作る無料シンセ。Basicの機能、音作りの入口と有料プランの違いを整理します。
公式資料をもとにした紹介です。実使用・試聴・測定によるレビューではありません。掲載リンクは通常リンクです。

Basicでも、シンセの全機能を使える
Vitalは2020年11月24日に公開されたスペクトラル・ウェーブテーブルシンセです。無料のBasicプランにもシンセの全機能があり、75プリセットと25ウェーブテーブルが含まれます。有料プランは主に配布される音色・波形素材やサービスの範囲が異なります。
最初から多数のプリセットを使うか、自分で音を作るかによって、有料プランの価値は変わります。Basicの音作り機能が一部ロックされていることを前提に、購入する必要はありません。
波形と変調の変化を、目で追える
ウェーブテーブルは、音の材料になる波形を並べたものです。Vitalではその波形を選ぶだけでなく、倍音の並びを変形させて音色を変えるスペクトラル・ワーピングを使えます。短い音を材料に波形を作る機能もあり、既存の音色を調整するところから、自分の音素材を使うところまで進められます。
モジュレーションは、つまみを時間とともに動かす仕組みです。VitalではLFOなどをドラッグして割り当て、接続前にも変化をプレビューできます。波形やフィルターの動きが見えるので、音の明るさが周期的に変わるベースや、ゆっくり表情を変えるパッドを考える入口になります。これは掲載機能に基づく用途の提案です。
最初は、1つの音色に1つの動きを付ける
初めてなら、次の順で試すと操作と音の変化を結び付けやすくなります。
- プリセットを1つ選び、短いMIDIフレーズを鳴らす。
- フィルターのカットオフを動かし、明るさの変化を確かめる。
- LFOをカットオフへ割り当て、動く幅を小さくしてから広げる。
- エンベロープのアタックやリリースを変え、短い音と伸びる音を比べる。
まず1か所を変え、元の音と比べます。エフェクトや左右の広がりは、その動きが分かってから加えると、何が音を変えたのかを追いやすくなります。最後にプリセットを保存し、DAWのプロジェクトを開き直して再現できるかも確認しましょう。
有料プランは、音色素材を増やしたくなったら
Basicの機能で自分の音を作りたいなら、まず無料版から始められます。既成プリセットから曲を組み立てたい場合は、PlusやProに付く追加の音色・波形素材を比較すると選びやすくなります。
テキストからウェーブテーブルを作る機能はオンラインサービスで、通常は1日5回、対象プランでは利用上限が異なります。追加素材とオンライン機能のどちらを使いたいのかを分けて、現行プランを確認してください。
OSだけでなくOpenGL要件も確認
公式の対応環境はWindows 10以降、macOS 10.15以降、Ubuntu Linux 18.04以降、64bit環境とOpenGL 3以上などです。MacはIntelとApple siliconに対応します。古いPCではグラフィックス要件も確認してください。
プラグイン形式はVST、VST3、AU、LV2が案内されています。使うOSとDAWに対応する形式を選んでください。公式の形式一覧にはAAXが含まれないため、Pro Toolsへ直接挿して使う用途では対応を先に確認します。
付属素材をそのまま配れるわけではない
公式EULAは、付属の内容を変更せずサンプルやプリセットとして再配布することなどを制限しています。楽曲で使うことと、付属素材を取り出して配ることは別です。他社のプリセット集を買う場合は、その販売元の条件も確認してください。
異なる合成方式も一つのソフトで探したい方はSurge XTと比較できます。無料シンセの選び方では、両者を導入条件と音作りの入口から整理しています。
導入先と購入条件
Vital Audio
確認した公式資料
価格・付属品・動作条件は変更される場合があります。購入時に公式の現行条件を確認してください。